2012年04月02日
この世は空!

上の図は、カニッツァの三角形と呼ばれるものです。
それが、何故、記事のタイトルと関係あるの?
という話になるのですが、先日、”100分de名著”というテレビ番組で、ブッダの教えを脳科学的に説明
したときに、使った図です。
私、仏教用語としての”空”っていうことばを、”むなしい”空虚という言葉と同義語として理解していました。
そうじゃないんですね。
『空』とは、そこに何かは存在しますが、それはただ存在しているだけであって、それ自体には何も『意味が無く存在している』と言うことです。
確かに、、カニッツァの三角形には、線はないけれど、3角形がみえるのは、経験で、3角形と認識できるわけで、目でみているのは、ただの輪郭でしかない。
そんなことを、脳科学者は、いってましたね。
下の写真は、ハナカマキリの写真だけれど、認識できますか。

私達が普段見ているものは、ただ輪郭だけで、そこに、経験に基づく知識ってやつが、乗っかるので、
いろいろみえてくるものがあると、
それが、人の生、老、病、死であったりするわけで、だから、”あるがままを受け入れなさい。”
というのが、ブッタの教えなのです。
歳をとってくと、病気の恐れとか、死の恐怖とか考えることってあるのです。
人を怨むとかってことだって、あるのです。
そんな自分に自己嫌悪を覚えることだってあるのです。
「あるがままを受け入れる。」
「人生に無駄なことは、ない。」
振り返ってみえれば、後悔ばかりが残る人生ですが、改めてそんなことを思いました。
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OFFICE TOSHI
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22:45
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